安全・低臭の塗料Vallejo(ファレホ)は扱いが難しい?
前回の記事では、ファレホの塗料が 「安全性が高い」「低臭」 という点で、
・エアブラシ塗装をしたい
・けどアパート暮らし家族アリで、においと安全性が心配
の自分の環境に刺さりまくりであることを紹介しました。

ただ、調べていく中で「希釈が難しい…」や「エアブラシがよく詰まる」など、扱いの難しさに対する意見もチラホラと見かけました。
最終的な 下地 → 本塗装 → スミ入れ → トップコートまで、ALLファレホで完成させる“ファレホビルド”を目指して、各工程ごとに気になったことを検証していこうと思います。
自分流ファレホのプライマー塗装法
早速、気になったのは👇
・希釈は必要?エアー圧どれくらい?
・キズの補修はできる?
・隠蔽力はどの程度?
そして、それに対する結論がコチラ!
・希釈は必要!プライマー:希釈ベース=3:1
(※希釈ベース エアブラシシンナー:フローインプルーバー=3:1)
・エアー圧は噴射時0.15MPa、非噴射時0.17MPa。※ニードル針は0.3mm
・キズの補修力はあまり期待しないこと×
・2回塗りで十分に下地を隠蔽◎

はい結論でました。ここからはそれぞれ詳しく検証結果を見ていきます。
プライマーとサーフェイサーの違い
自分が下地塗装に期待していたのは、
①本塗装をスムーズに塗りたい(塗料の食いつきアップ)
②キズや塗装面を均一にしたい(補修効果)
だったのですが、
そもそも”プライマー”と”サーフェイサー”とは別物みたいでして…
- プライマー=塗料の食いつきをよくする“接着剤のような役割”
- サーフェイサー=表面を均一に整える“パテのような役割”
つまり、①「塗料の食いつきアップ」は得意だけど、②「補修効果」は期待薄…。
ま、いいや。やってみます。

ファレホプライマーの希釈(自分なりの安定レシピ)
希釈しないとどうなるの?
ファレホはすぐに乾く塗料です。
実際、自分の場合は 希釈なしで吹いたところ 5〜10分ほどでノズル内が固まり、詰まりが発生 しました。
それ以来、基本希釈してます。
まず希釈ベース(希釈溶液)を作ります
- エアブラシシンナー:3
- フローインプルーバー:1
なんで混ぜるかというと…
- エアブラシシンナー → 塗膜を強くしつつ粘度を下げる
- フローインプルーバー → 乾燥を緩やかにして詰まりを防ぐ
この2つを組み合わせることで、
「詰まりを防止しながら塗膜は強い」
という、扱いやすい希釈液になります。

希釈比率は「プライマー:希釈ベース=3:1」
ファレホはドロップボトルなので、自分は プライマー3滴に対して希釈ベース1滴 を基本にしています。
最初は 1:1 で薄めてシャバシャバで吹いていましたが、
風圧で塗料が寄ってしまったり、コントロールが難しかったため、
カバー力と扱いやすさがしっくりきた 3:1 に落ち着きました。

エアー圧(参考値)
・噴射していない時:0.18MPa 0.17MPa
(スイマセン、間違えてました…2025/11/26修正)
・噴射時:0.15MPa
※ニードルは0.3mm
作業の合間合間にノズル付近にクリーナーを塗って洗浄してます(大事)
結局これが一番大事な気が…


自分はこの方法で、20分くらいの連続作業で詰まりは起きていないです。
これから作業時間や技術の変化があったら変わるかもです。
ファレホプライマーの補修力
ファレホのプライマーは補修力(キズ埋め)がほぼ無いとのことで、試してみました。
これでヤスリがけの必要量が増えるのであれば、めんどくs…非常にですね、憂慮すべき事態です。
実験:ヤスリ傷を比較する
DAISOで購入したプラ板に#240~#1000のヤスリ傷をつけて、👇の塗料で塗装してみます。
- 水性サーフェイサー1000(キズ埋め効果:アリ)
- アクリジョンベースカラー(キズ埋め効果:若干アリ)
- ファレホプライマー(キズ埋め効果:ナシ)

塗装した結果👇

色身の違いは置いておいて、どの塗料でも目視ではすべてキズが消えました。(キズ浅すぎ…?)
触ってみた「スベスベ具合」の違い
次に触って滑らかさの違いを比べてみました。
ざっくり評価がコチラ👇
| #240 | #400 | #600 | #800 | #1000 | |
| 水性サーフェイサー1000 | ✖ | △ | ○ | ◎ | ◎ |
| アクリジョンベースカラー | ✖ | ✖ | △ | 〇 | ◎ |
| ファレホプライマー | ✖ | ✖ | △ | 〇 | ◎ |
● 水性サーフェイサー1000
一番わかりやすく差が出て、#600あたりから一気に滑らかになる印象。
● アクリジョンベースカラー & ファレホプライマー
触った感じはかなり似ていて、#800〜#1000でほぼ問題なし。
プライマーは「キズ埋め目的の塗料ではない」ことは分かりました。
でも、アクリジョンとファレホ同じ結果かぁ…。やっぱキズ入れ微妙だった…?
結論:#1000までかけとけば間違いなし(#800でもアリ)
今回の結果から、
- 確実に整えたい → #1000仕上げ
- 早く終わらせたい → #800でもほぼOK
これで進めてみようと思います。

ファレホプライマーの隠蔽力
2回塗り手順※自分は2回塗りでしっかり隠蔽できています。
1回目:下地の色が見えてもいいのでうっすら色が変わるくらいで、5分ほど乾燥
2回目:表面の水分が乾いているのを確認して吹き付け、ここでしっかり発色してくれます
1回で完成させようとした時の失敗談
・1回で発色させるために吹き付け距離が近くなる ➤ 風圧で塗料が寄る(流れる)
・寄った部分を修正しようとさらに吹く ➤ その周りも寄ってムラが増殖
・結果:沼
なので、焦らずに1回目はうっすら、5分後の2回目で発色させます。


失敗した時の対処
・ムラになっても深追いしない → 乾燥させて2回目で整える
・完全に失敗したら、思い切って拭き取る(ファレホは早ければ簡単に拭き取れます)
その場で挽回しようとすると、
「濡れてるところに濡れてる塗料を追加」することになり、高確率で悪化します。
全体まとめとポイント整理:ファレホプライマー編
今回、ファレホプライマーを使った下地塗装をいろいろ試してみました。
ポイントを整理するとこんな感じ。
- プライマーはサーフェイサーとは別物
- プライマー=塗料の食いつきを良くする接着剤的役割
- サーフェイサー=表面を均一に整える補修・パテ的役割
→ ファレホプライマーは「補修力はほぼナシ」。
- 希釈の工夫が大事
- そのまま吹くとノズルで詰まることがある
- 希釈比率:プライマー 3:希釈ベース 1(希釈ベース=エアブラシシンナー 3:フローインプルーバー 1)
- これで詰まりも防ぎつつ、塗装しやすくなる
- 補修力・表面の滑らかさ
- 水性サーフェイサー1000 → キズ埋め効果がはっきり
- アクリジョンベースカラー・ファレホプライマー → 浅い傷はほぼ同じ滑らかさ
- #1000までヤスリをかけると安心、#800でも十分
- 隠蔽力と塗装手順
- 1回で仕上げようとすると塗料が寄る → ムラが広がる
- 安定するのは 2回塗り
1回目:薄く塗って乾燥
2回目:乾燥後に発色させる - 失敗しても深追いせず、乾燥後に整えるか拭き取るのがコツ
まとめのまとめ
- ファレホプライマーは「安全・低臭」で扱いやすい
- 希釈は環境に応じた配合を
- 補修力は弱いのでヤスリ工程はしっかり
- 隠蔽は2回塗りで安定
- 焦らず薄く→乾燥→発色の順で作業する
サーフェイサーとは違うということで不安はありましたが、適切に使用すれば「安全・低臭」の下地塗装ができる塗料です。






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