ファレホ(Vallejo)のエアブラシ「詰まり」を管理する運用ルール
ファレホをエアブラシで使い始めた方が、
一番最初にぶつかる壁が「詰まり」ではないでしょうか。
自分も使い始めた頃、吹き付け中に急に塗料が出なくなって、
原因も分からないまま、とりあえず全部分解して、クリーナーに漬け込んで、
不必要に部品を傷めてしまいました。
ということで今回は、自分が普段実践している「エアブラシ塗装のルーティン」を紹介します。
この方法は「詰まりをゼロにする方法」ではありません。
ただし、吹き方や洗浄のルールを固定することで、
詰まる原因を「1箇所」に絞り込んで、トラブルへの対処をシンプルにすることが出来ます。
ぜひ参考にしてみてください…!
先に結論だけ知りたい方へ
①作業中の詰まりの原因はほぼ「ノズルキャップ」1点。ここだけ管理すればOK!
②塗料15滴+溶剤5滴を1クールとし、3クール(約10分)で区切って洗浄
【溶剤 ⇒ エアブラシシンナー:フローインプルーバー = 3:1】
③色替え・作業終了時はクリーナーを追加し、最後は簡易分解でリセット
④完全固着してしまったらノズルをクリーナーに漬け置き。力技は厳禁
これを踏まえた作業の工程を表にしました👇
| タイミング | 洗浄方法 | 作業の目安時間 |
|---|---|---|
| クール間(3クールごと) | 水うがい+先端パーツ拭き取り | 約3分 |
| 色替え時 | 水うがい→クリーナーうがい30秒+先端パーツ拭き取り | 約8分 |
| 作業終了時 | 水うがい→クリーナーうがい30秒→簡易分解でパーツ拭き取り | 約15分 |
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詰まる原因をノズル付近に絞り込む
まずは、自分が経験した「詰まり」が、エアブラシのどの部品で起きたかを紹介します。

①ノズルキャップ(先端のカバー): 作業中の「詰まり」は、ほぼここだけで発生します。
吹いている最中に違和感があれば、まずはここをチェック。
②ノズル(塗料が出る細い出口): 後片付けの洗浄不足で、内部に塗料が残ると大変です。
時間が経って固まると、次回の「最初から詰まってる」というトラブルに繋がります。

原因箇所を絞って、対処をシンプルにする
詰まりの原因が分からないと、どこから手をつければいいか分かりません。
自分はエアブラシ塗装を始めてまだ半年程度ですが、
吹き付け作業を「ルーティン化」した結果、
原因がノズル先端だけに集約されることが分かりました。
原因が1箇所だと分かっていれば、
詰まりを察知してもサクッとケアして作業を再開できます。
- 固着が起きる前に止める: 時間で区切り、ノズルキャップをこまめにケアする。
- 固着を次に持ち越さない: 終了後の洗浄で、各パーツをしっかりリセットする。
- それでも詰まったら: 分解洗浄する。
この3つだけ。シンプルに運用できると思います。
【3クールルール】詰まりの予兆は10分前後に来る
自分の作業環境では、連続して吹き続けると
10分前後でノズル先端が固まり始めることが多いです。
塗装作業がちょうど10分になるタイミングで洗浄を挟めるよう、
ルーティンを設計しています。
⏱3クールルールの基本設計:10分程度になる作業ルーティン
それでは、具体的な作業の流れを紹介します。
①【塗料15:溶剤5】を3回繰り返す
使用する溶剤ですが、
【エアブラシシンナー:フローインプルーバー=3:1で配合したもの】
を使用しています。
ファレホの塗料ですが、基本的には溶剤で希釈した方が扱いやすいです。
ただシンナーだけだと乾燥が早すぎるので、シンナーとフローインプルーバーを併用しています。
・1クール: 塗料15滴 + 溶剤5滴(計20ドロップ)をカップに入れます。
・回数: これを3回(3クール)繰り返すと、ちょうど10分前後になります。
ファレホの乾燥スピードは環境(気温や湿度)で変わります。
まずはこの「20ドロップ×3回」を基準にして、自分の環境に合わせてみてください。
※乾燥を防ぐため、カップには必ずフタをして塗装しましょう!

②各クールの合間は「筆」でササッと洗浄
ポイント: 分解せず、外側から筆でなでるだけでOKです。
注意: 洗浄直後はノズルに水が残っています。いきなりパーツに吹かず、必ず試し吹きをしてから本番に入りましょう。

③ 3クール終了後:水道水でしっかり「うがい洗浄」
計3クールの吹き付けが終わったら、一度しっかりリセットします。
カップ: 水道水で「うがい」をし、水が完全に透明になるまで繰り返し。
※自分はこの水道水は紙コップに捨ててますが、
クリーニングポッドをお持ちの方は、絶対にそちらを使った方が良いです。
排水作業をノズル通してできるので、洗浄の質が上がるはずです。
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ノズルキャップ: まだ塗料が柔らかいので、筆で簡単に拭き取れます。
※もしこれでも詰まる場合は、ノズルキャップを外して裏側をチェックしてください。

このタイミングであれば、水道水を含ませた筆で簡単に拭き取れます。
吹き付け作業中に、異変を感じたら…
このルールを守っていても、3クール終わる前に「噴射音が変わる」「出が悪くなる」ことがあります。
これは乾燥が少し早く始まったパターン。
ただ、この時は基本的に「ノズルキャップ」が原因なので、
先ほどと同じように、筆でササッと汚れを拭き取れば、すぐに元通りの吹き心地に戻ります!
【洗浄ルール】色変え:エアブラシクリーナー(Vallejo Airbrush Cleaner)で仕上げ洗浄
色を変えるときは、前の塗料が残らないよう、少し洗浄の度合いを強めます。
といっても、とても簡単で水道水が無色になるまでうがいした後、
さらに「エアブラシクリーナーで30秒間うがいする」を加えるだけです。
うがい後のクリーナーは吹き流しをしています。

【洗浄ルール】作業終了時:簡易分解で次回の固着を防ぐ
塗装が終わったら、内部に塗料を一滴も残さないつもりで洗浄します。
基本の流れはこれまでと同じですが、
最後は「エアブラシクリーナー」を使って完璧にリセットしましょう。
1.水うがい: カップの中を水道水で「無色透明」になるまでうがいします。
2.クリーナーうがい: エアブラシクリーナーに入れ替え、30秒ほど入念にうがい洗浄します。
3.簡易分解: パーツを外し、残った汚れをクリーナーで拭き取ります。
簡易分解で洗浄する3つのポイント
◆先端の3パーツ(ノズルキャップ・ノズル・ニードルキャップ)
クリーナーを染み込ませた綿棒で、優しく拭き取ります。
注意: ノズルは非常に繊細な消耗品です。力を入れずに優しくなでるように拭き取り推奨です。

◆ニードル
ニードルを引き抜いて、根元から先端まで洗浄します。
クリーナーを染み込ませた筆で全体を拭い、
仕上げにキムワイプ(またはティッシュ)でキュッと拭き取ればOKです。
※先端が曲がると命取りなので、ここも慎重に取り扱いましょう。

◆ニードルを抜いた後の「カップ底」
ニードルを抜くと、普段は届かない「カップの奥底」まで掃除できるようになります。
綿棒にクリーナーをつけ、底に溜まった微細な汚れを突っ込んで拭き取ります。

これら全ての洗浄が終わったら、再度組み立てて終了です。
これで「次回使うときに塗料の出が悪い」という状況をかなり防げます。
自分はこれを習慣にしてから、次回使い始めの詰まりは起きてないです。
【最終手段】もしノズル内部で固まってしまったら?
どれだけ気をつけていても、うがい不足などでノズル内部に塗料が残ってしまうことがあります。
※「ノズル内部」は、先端カバー(ノズルキャップ)ではなく、
塗料が出る出口本体(ノズル)を指します…!
発生した際は、ノズルをクリーナーに漬け込んで復活させることが出来ます。
ただし、クリーナーへの長時間漬け置きは部品にも負担がかかります。
頻繁に行うものではなく、あくまで最終手段として。実施の際は自己責任でお願いいたします…!
- 専用レンチで外す: 付属のレンチを使い、ゆっくりとノズルを取り外す。
- クリーナーに沈める: 小さな容器にエアブラシクリーナーを満たし、ノズルを漬けます。
- 40分ほど待つ: 乾燥の度合いにもよりますが、40分ほどで固まった塗料が溶け出します。
注意:力技は厳禁! ノズル内部を針などで突っつくのはNGです。
繊細なパーツなので、先端が少しでも変形すると塗装作業に悪影響です。


まとめ:3クール・洗浄ルールで詰まりの原因を管理する
それでは今回のまとめを👇
①作業中の詰まりの原因はほぼ「ノズルキャップ」1点。ここだけ管理すればOK!
②塗料15滴+溶剤5滴を1クールとし、3クール(約10分)で区切って洗浄
【溶剤 ⇒ エアブラシシンナー:フローインプルーバー = 3:1】
③色替え・作業終了時はクリーナーを追加し、最後は簡易分解でリセット
④完全固着してしまったらノズルをクリーナーに漬け置き。力技は厳禁
これを踏まえた作業の工程はコチラ👇
| タイミング | 洗浄方法 | 作業の目安時間 |
|---|---|---|
| クール間(3クールごと) | 水うがい+先端パーツ拭き取り | 約3分 |
| 色替え時 | 水うがい→クリーナーうがい30秒+先端パーツ拭き取り | 約8分 |
| 作業終了時 | 水うがい→クリーナーうがい30秒→簡易分解でパーツ拭き取り | 約15分 |
作業の要所でエアブラシクリーナーを使用して、固着のリスクを減らすのが一番安定ですね。
今回は自分の普段やっている方法を紹介させてもらいました。
完全に固着した状態になると、本当に大変だと思うので、
これをベースとして、さらに洗浄を重ねても全く問題ナシです…!
今回登場した道具はコチラ
▼一番使うファレホの用材「エアブラシクリーナー」
▼ファレホ塗料の希釈液はコレ!塗膜を強くする「エアブラシシンナー」
▼塗料と配合させることで、乾燥を遅らせる「フローインプルーバー」



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